展示
日本野球の歴史
が日本の野球、はアメリカや世界の野球の歴史です。
野球のはじまり
- 1845(弘化2)
- アレキサンダー・カートライトが今日の野球に直接つながる規則を作る。 この規則による最初の試合が1846年ニュージャージー州ホボケンで行われる。
- 1849(嘉永2)
- ニッカーボッカー・クラブがはじめてユニホームを着用。青色長ズボン、白ポロシャツ、麦わら帽子。
- 1857(安政4)
- アマチュアチームが集まり野球協会を作る話し合いを行い、9イニング制の採用を決定(それまでは21点先取)。
- 1858(安政5)
- 最初の野球協会(National Association of Baseball Players)誕生。
- 1863(文久3)
- ヘンリー・チャドウィックが記録法(ボックススコア)を考案。
- 1865(慶応元)
- 南北戦争の後、西部や南部にも野球が広まる。
- 1869(明治2)
- 最初のプロチーム、シンシナティ・レッドストッキングス誕生。
- 1871(明治4)
- 最初のプロ野球協会(National Association of Professional Baseball Players)ができ、5年間存続。
野球伝来から近代野球へ
日本にベースボールが伝来
1872年に第一大学区第一番中学のアメリカ人教師ホーレス・ウィルソンが生徒にベースボールを伝えた。翌年、開成学校と校名が変わり新校舎とともに立派な運動場が整備されると試合ができるまでになった。
- 1872(明治5)
- ホーレス・ウィルソンがベースボールを伝える。
左/ホーレス・ウィルソン 右/日本野球発祥の地モニュメント
- 1876(明治9)
- 現在のナショナル・リーグが結成される。
- 1894(明治27)
- 中馬 庚がベースボールを「野球」と訳す。
- 1896(明治29)
- 第一高等学校が横浜外国人チームに勝利し、野球人気が全国的に高まる。
1896年 一高チーム。後列中央がベースボールを「野球」と訳した 中馬 庚で、翌年には競技者向けの詳しい専門書(写真右)を著した。
- 1901(明治34)
- 現在のアメリカン・リーグが結成される。
- 1903(明治36)
- ナ・リーグとア・リーグの間に協定が成立し、ワールドシリーズが始まる。
- 早稲田が慶応に試合を申込み、早慶戦が始まる。
第1回早慶戦出場選手
- 1905(明治38)
- 早大チームが初の米国遠征を行い、最新の野球技術を学んで帰国。
- 1906(明治39)
- 応援の過熱により、早慶戦が中止となる。
- 1907(明治40)
- 慶大が初めて外国チーム(ハワイ・セントルイス)を招待し、国内初の有料試合を行う。
明治時代末には、早稲田の渡米遠征や外国チームの来日など海外との交流により、日本野球は大きく進歩した。さらに、1910年には慶応の直木松太郎によりはじめて米国の野球ルールを全訳した『現行野球規則』が出版された。
夏の甲子園大会始まる
1915年、全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)開催。 1924年には全国選抜中等学校野球大会(現在の春の甲子園大会)も始まった。
- 1915(大正4)
- 全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)が始まる。
第一回全国中等学校優勝大会参加記念メダル
- 1918(大正7)
- 鈴鹿 栄が少年野球用に軟式ボールを発明。
- 1919(大正8)
- ワールドシリーズでシカゴ・ホワイトソックスの選手が買収され、シンシナティ・レッズが勝ったとする事件(ブラックソックス事件)が起こる。
- 1920(大正9)
- 最初のプロチーム日本運動協会(芝浦協会)が誕生。関東大震災の後、関西へ移り宝塚協会となるが、1929年に解散。
- 1921(大正10)
- ケネソー・マウンテン・ランディス判事が初代コミッショナーに就任し、ブラックソックス事件を解決。
- 1924(大正13)
- 全国選抜中等学校野球大会(現在の春の甲子園大会)が始まる。
- 甲子園球場完成。
- 1925(大正14)
- 秋季より早慶戦が復活、東大の加盟により東京六大学リーグ戦始まる。
- 1926(大正15)
- 明治神宮野球場完成。
- 1927(昭和2)
- 都市対抗野球大会始まる。
優勝チームに授与される黒獅子旗。1927年の第1回から73年まで使われていた初代黒獅子旗。
現在は3代目が使われている。
- 夏の甲子園大会が初めてラジオで実況放送される。
- 1929(昭和4)
- 大リーグで背番号を採用する球団があらわれ、他チームにも広まる。
- 早慶戦で天覧試合が行われ、東京六大学の全盛時代となる。
- 1931(昭和6)
- ルー・ゲーリッグら米大リーグ選抜チーム来日。
- 1932(昭和7)
- 文部省が「野球統制の訓令」を施行。
- 1933(昭和8)
- 大リーグのオールスターゲームが始まる。
- 中京商業が夏の甲子園大会3連覇を達成。
- 日本初のナイターが戸塚球場で行われる(早大二軍対早大新人戦)。
日本プロ野球の誕生
1934年11月ベーブ・ルースら米大リーグ選抜チームは全日本チーム等と16戦を行い全勝。12月には、この全日本チームを中心として大日本東京野球倶楽部(現在の読売ジャイアンツ)が誕生した。 そして1936年には東京巨人、大阪タイガース、名古屋、東京セネタース、阪急、大東京、名古屋金鯱の7球団により日本職業野球連盟創立、プロ野球のリーグ戦がスタートした。
- 1934(昭和9)
- ベーブ・ルースら米大リーグ選抜チーム来日。
1934年日米野球 ポスター
- 1936(昭和11)
- 東京巨人、大阪タイガース、名古屋、東京セネタース、阪急、大東京、名古屋金鯱の7球団により、日本職業野球連盟創立。
日本職業野球連盟 連盟旗
- 1937(昭和12)
- 西宮、後楽園両球場完成。
- 1943(昭和18)
- 戦争激化で学生野球は中止。
- 1944(昭和19)
- プロ野球も一時休止となる。
戦後の復興、2リーグ制始まる
- 1945(昭和20)
- 11月18日に神宮で全早大対全慶大を挙行。プロ野球も11月23日に東西対抗を行う。
- 1946(昭和21)
- 学生野球、社会人野球、プロ野球が復活。
- 1947(昭和22)
- ジャッキー・ロビンソン、初の黒人大リーグ選手となる。
- 1948(昭和23)
- 横浜ゲーリッグ球場(横浜スタジアム)でプロ野球の初ナイターが行われる。
- 1949(昭和24)
- サンフランシスコ・ シールズ(3A)が戦後初のアメリカプロ野球チームとして来日。
- 1950(昭和25)
- セントラル、パシフィックの2リーグ制が始まる。
左/1950年 日本ワールドシリーズポスター 右/同ペナント
- 1951(昭和26)
- プロ野球にコミッショナー制度がしかれる。
- 1952(昭和27)
- 全日本大学野球選手権大会が始まる。
- 1953(昭和28)
- テレビの野球実況放送が始まる。
- 1959(昭和34)
- 野球体育博物館(現・野球殿堂博物館)開館。
- 1962(昭和37)
- 作新学院が、春夏甲子園に初の連続優勝。
- 1964(昭和39)
- 東京オリンピックで公開競技として野球が開催。神宮球場にて全日本学生選抜、全日本社会人選抜が米国学生選抜と対戦した。
東京オリンピック公開競技開催
- 1965(昭和40)
- ヒューストンに初の屋根付球場(アストロドーム)建設される。
- プロ野球新人選択会議(ドラフト)始まる。
- 1969(昭和44)
- ア・ナ両リーグともに12チームに増え、東西6チームずつの地区別となる。
- 1973(昭和48)
- ア・リーグが指名打者(DH)制を採用。
- パ・リーグが2シーズン制を採用。(1982年まで)
- 巨人が9年連続日本シリーズ優勝。
- 1975(昭和50)
- パ・リーグが指名打者制を採用。
- 1977(昭和52)
- ア・リーグはさらに2チーム増え、14チームとなる。
- 1984(昭和59)
- ロサンゼルスオリンピックの公開競技で全日本チームは金メダル獲得。
左/ロス五輪松永怜一監督ユニホーム 右/ロス五輪集合写真
- 1988(昭和63)
- 日本初の屋根付き球場東京ドームが完成し、野球体育博物館はドーム内に移転。
野球の国際化
1990年代以降、野茂英雄、イチロー、松井秀喜らが大リーグで活躍。 92年のバルセロナオリンピックで野球が正式種目となった。2006年には新たな世界大会としてワールド・ベースボール・クラシックが開催。各世代と女子の野球日本代表が世界の舞台で活躍している。
- 1992(平成 4)
- バルセロナオリンピックから野球が正式種目となり、銅メダル獲得。
- 1993(平成 5)
- ナ・リーグも14チームとなる。
- プロ野球にフリーエージェント制(FA)が導入される。
- 1994(平成 6)
- ア・ナ両リーグともに東、中、西の地区別となる。
- 1995(平成 7)
- ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄が、ナ・リーグ新人王となる。
- 1996(平成 8)
- アトランタオリンピックで全日本チームは銀メダル獲得。
- 1997(平成 9)
- ア・ナ両リーグの交流試合が始まる。
- 1998(平成10)
- ナ・リーグが16チームとなリ両リーグあわせて30チームとなる。
- 2000(平成12)
- シドニーオリンピックでプロアマ合同の全日本チームは4位に終わる。
- 2001(平成13)
- シアトル・マリナーズのイチローがア・リーグ新人王・MVPに輝く。
- 福岡ドーム(1993年)、ナゴヤドーム、大阪ドーム(97年)、西武ドーム (99年)に続き、札幌ドーム完成。
- 2004(平成16)
- アテネオリンピックで日本代表は銅メダル獲得。
アテネ大会の予選となった2003年アジア野球選手権大会 長嶋茂雄監督着用ユニホーム
- イチロー(マリナーズ)がジョージ ・シスラーの記録を破り、シーズン 262安打を達成。
- 球団統合問題に端を発し、選手会が史上初のストライキを行う。
- 2005(平成17)
- セ・パ交流試合が始まる。
- アジアシリーズ初開催。日本(千葉ロッテ)が優勝。
- 2006(平成18)
- ワールド ・ベースボール・クラシック(WBC)で王 貞治監督率いる日本代表が優勝。
2006年WBC優勝トロフィー
- 2007(平成19)
- セ・パ両リーグの上位3チームが日本シリーズ出場を争うクライマックスシリーズが始まる。
- 2008(平成20)
- 北京オリンピックで日本代表は4位となる。
- 2009(平成21)
- 第2回WBCで原 辰徳監督率いる日本代表が連覇を達成。
2009年WBC優勝トロフィー
- 松井秀喜(ヤンキース)がワールドシリーズMVPに輝く。
- 2011(平成23)
- プロ野球が統一球を導入。
- 2013(平成25)
- オリンピック野球競技復帰を目指し、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)設立。
- バレンティンが日本プロ野球新記録のシーズン60本塁打を達成。
バレンティン選手 シーズン56本塁打 日本新記録達成時のホームランボール
- 田中将大が開幕からの連勝を24、前年からの連勝を28として、それぞれ日本プロ野球新記録を樹立。
田中将大投手 開幕17連勝、21連勝 達成試合第1球
- 2015(平成27)
- 谷繁元信が野村克也の最多試合出場記録を破り、3021試合出場。
- 秋山翔吾がマートンの記録を破り、シーズン216安打を達成。
秋山翔吾選手 シーズン216安打達成球
- 2016(平成28)
- 6月15日、イチローはピート・ローズの記録を破る日米通算4257安打達成。
イチロー選手 日米通算4257安打達成時のユニホーム
- 2017(平成29)
- 第4回WBCで侍ジャパンはベスト4となる。
- 2018(平成30)
- 第8回女子野球ワールドカップで侍ジャパン女子代表が6連覇達成。
WBSC第8回女子野球ワールドカップ優勝トロフィー
- 「eBASEBALLプロリーグ」が始まる。
- 2019(令和元)
- WBSCプレミア12で侍ジャパンが初優勝。
- 2020(令和2)
- コロナ禍でプロ野球は開幕延期。アマチュア野球でも多くのリーグ、大会が中止、延期となり、東京オリンピックも延期となった。